相手の無意識が悩みとなっている場合が多くあります。
人は悩みというよりも、それが何なのかというところが分かっていない場合が多くあります。
人の悩みを聞いていると、自分自身で何を悩んでいるのかという、悩んでいるカテゴリーを整理できていないために、どのように対処していけばいいのか分からずに、ぐるぐると同じような思考をしてしまっていることが多くあります。
例えば、職場において、誰とでも話せるような人を見て、うらやましいと思い、それに比べて自分はうまく人とコミュニケーションをとれているのだろうかと悩んでいる方がいました。
この方の悩みは、職場の人とうまくコミュニケーションを取れているのだろうかという悩みだったわけです。この時点では…。
職場の人とうまくコミュニケーションを取れているのだろうか……?
ずいぶん幅が広いので、この方が本当に何を悩んでいるのかということを絞っていく必要があります。
この時点では、大枠では職場でのコミュニケーションについて悩みがあるという事実はありますが、この時点では、それが本当に悩みなのかも判別できないのです。
そしてこんな質問をしました。
(‘_’)『どんなときにそれを感じるんですか?』
( 一一)『人が楽しそうな話をしているとそう感じます。』
という訳です。
つまり、人が楽しそうに話をしていると、自分がうまくコミュニケーションが取れているのかに疑問を感じるということです。
(‘_’)『職場の人全員とうまくコミュニケーションを取れていないと思いますか?』
( 一一)『いえ全員ではありません。』
ということは、職場の中でうまくコミュニケーションが取れる人と取れない人が存在するようです。
この人の状態を質問によって、焦点を絞っていく訳です。
これによって、原因の検索ができてきているんですね。
何によってコミュニケーションが取れていないと感じているのかを探っています。
(‘_’)『具体的に誰とコミュニケーションを取れていないと感じますか?』
( 一一)『女性とは割とコミュニケーションをとれていると思いますが、男性と取れていないと思います。』
つまり、男性とのコミュニケーションに何か原因を持っているようです。
(‘_’)『男性はすべての男性と取れていないと思っていますか?』
( 一一)『いえ、あ~そう言えば、自分に話しかけてきてくれる人は割と大丈夫かも…。』
(‘_’)『あなたに話しかけてこない人が苦手なんですか?』
( 一一)『そう言われてみるとそうです!』
ここではっきりとしたことは、この人に話しかけてこない人、つまり自分からあまり話さない人が苦手なようです。
ずいぶん絞ることが出来ました。
最初は、職場においてコミュニケーションをとれていない。
という考え方から、職場においてあまり自分から話しかけてこない男性が苦手ということが判明したんですね。
というように、
ただ漠然と悩んでいるようですが、その焦点を絞り切れていないということが多いんです。
自分自身の頭の中で悩みのカテゴリー分けがされていない場合が多い。
これを質問することによって自分がどの部分で悩んでいるのかを理解させることができます。
質問力がとっても大切なんですね。
この時に、質問をする側が頭の中で、相手の状況をカテゴリー分けしながら聞ける技術がないとこのように話を分解できません。
物事を普段から論理的に考えている人であれば、楽ちんだと思います。
そして次に
(‘_’)『同じ男性でもコミュニケーションをとれている人とコミュニケーションをとれていないと感じている人の違いは何だと思いますか?』
( 一一)『あ~断然に話した回数が少ないことですね!』
というように、基本的に話しかけられないので話す回数は減ります。
そして、そんな男性相手に話しかけることもなさそうですね。
つまりそんな男性の人と話す必要があるのかないのか?
必要がなくても自分が望む願望『誰とでもコミュニケーションをとれている人がうらやましい。(あわよくば自分もそうなりたい)』は果たして必要なのかどうなのか?
というように、心の奥に隠されていたこの方の真意を質問によって、探り当てました。
その結果、自分の悩みが具体的になって、何をどう考えていけばいいのかという方向性を明確にすることができました。
そしてこの方は、最終的にどのように行動していけばいいのかを、質問+αによって導いていきました。
私が思うには、
結局は、悩みというのはぐるぐると巡り巡ってまた現れますし、現れない時もあります。
また現れた場合は、それを克服すれば消えるでしょう。
そして、悩みが解消することは一つ。
行動を共にするということです。
悩みが自然消滅することもあるでしょうが、多くの場合は、自分が何とかしようと行動した結果、解消するのです。
その解消の仕方が、とても多くあります。
信念や価値観や危機感や絶望感やいろんな感情がからんできます。
いろんな感情を組み合わせて、どのような成功思考へと変化させるかが、心理を研究するプロではないかと考えています。
小さなことからコツコツとできる人は、きっと心理など必要ありません。
小さなことをコツコツと頑張れる人は、基本的に自分で何とかしようとするマインドの持ち主です。
他力本願では、事の展開が変わることはあまり見込めません。
そこで人は妥協をします。
最後に言えます。
小さな努力をすればきっと変わるということさえ分かっていれば人は悩むことはない…
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