とある印象が強く残ったり、あまり印象が残らずにすぐに記憶から無くなっていったり
同じ現象でも、人によっては残りやすい印象と残りにくい印象があるのではないでしょうか?
良い出来事であれば強く残って欲しいものですし、
悪い出来事であれば、すぐに忘れてしまいたくなるものです。
そんな出来事の印象や記憶の特徴について考え、それを日常でどう活かしていくかについて、記事にしていきたいと思います。
今回参考にしたいのが、アメリカ空軍の航空工学者『エドワード・A・マーフィー・ジュニア(1918~1990年)』のマーフィーの法則です。
その法則の一つに、「捨てた書類に限って、あとで必要になる」というものがあります。
以下の図がそのマトリクスです。
この図は書類を捨てた(捨てなかった)で、あとで必要になった(ならなかった)というパターンを示しています。
この中で、最も印象に残ることは、書類を捨てたあとで必要になったケース
つまり、『あぁ~やってしまった。』という後悔の場合が印象に残り易いということです。
【ここからが自論】
なぜか?
その他のケースでは、安堵感を招くケースばかりです。
書類を捨てて、あとで必要になったケースの場合、心に残るのは『罪悪感』や『後悔』です。
この『罪悪感』や『後悔』は、『安堵感』に比較して、印象としては残りやすい心の作用だと言えます。
つまり、人は『安堵感』よりも『罪悪感』を優先して記憶しやすいということが言えるのではないでしょうか?
そしてそんな心理学的傾向を【確証バイアス】とも呼んでいます。
とある思い込みを一度もってしまうとその思い込みを強めるような情報ばかりに目が行くようになるということ
例えば、散歩している時に、犬の糞を踏んでしまった経験がある場合、糞を踏んでしまった場所に来ると、足元を確認し、糞がないかどうかを確認するということ
これをさらに自然と行う(学習またはプログラム化)ということ
つまり、人は失敗した経験から学び、次にどう対処したら良いかということを自然と学習し、実行していきます。
これはとても良い作用として、人の行動や習慣にできることではないかと思います。
そしてさらにこの逆転の発想として考えてみると、
マーフィーの法則に立ち返ると、「書類を捨てて、あとで必要になった」時を失敗だと捉えてみると、その失敗から人は学び、「大切な書類は残しておこう」と次回から行うはずです。
その逆転の発想として、成功した時、つまり
「書類を捨てなかったが、あとで必要になった」時から学ぶということも大切なことではないかと考えてみてはどうか?
それは何を意味しているか?
成功から学ぶということです。
失敗は失敗ということを成功させたストーリーがあり、成功は成功させたというストーリーがある訳です。
人は失敗から学ぼうとはしますが、成功から学ぼうとすることは、どちらかというとあまり意識をしないことが多いのではないでしょうか?
ですから、みなさんの身に起こる失敗から学ぶことはもちろんですが、成功から学ぶという意識をさらに強めてみてはいかがでしょうか?
その成功は本当に驚くほどの人生を好転させてくれる大ヒントが詰まっています。
ぜひ成功から学ぶことも実践してみてください。
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