ニュースやメディアの影響力はとても高いものです。
特に好きなニュースキャスターがいる場合、その人の言うことの影響力を知らず知らずのうちに受けているものです。
これは、好きな人や尊敬する人が言うから『正』だという心理を与えていると言っても過言ではないでしょう。
特に立場が上の人は、その立場からの発言が、見ている人や聞いている人への影響を強く与えることは間違いはないです。
米国ニューヨーク州にあるシラキュース大学のブライアン・ミューレンはその傾向について突き止めています。
1984年の大統領選挙直前の8日間に、ニュースキャスターの報道を分析した結果、とあるニュースキャスターの影響を受けた候補者の投票率が多かったという結果が出たということです。
つまり、意識しているか意識していないのか分かりませんが、目で見て、耳で聞いて、何かを感情として捉えている感覚は、全くないよりも自然と積み重なっているということです。
ですから、何か自分が好きだなぁとか、意見が合うなぁという人の発言は無意識のうちに、脳の中に残っていきやすいということです。
しかもその感覚はとても良い印象で残っていきます。
人は、経験しないことは、意識しないし、できないでしょう。
過去に『火星に移住しようと思ったことがなかった』が、今では火星移住計画もあるほどです。
人が意識できていることは、この人類にとっての遺産なのかもしれません。
逆に、人が何かしらを意識しているということは、それを無意識のうちに脳へインプットしてしまうということです。
これは、良い情報も悪い情報も、脳の中に情報として取り込まれたことは、何かの経験として脳の記憶の部分に蓄積していきます。
ですから、この仕組みを有効活用するには、自分にとって良い情報を与え続けることによって、その気持ちや考えは前向きな感情を生み続けやすいということです。
そして、この傾向を振り返ると、すべての情報を『正』か『否』を自身の脳の中で問うことが重要だということです。
○○さんが言っているから『正』とか、✕✕さんが言っているから『否』だとかはまったく根拠のない事実かもしれないということです。
そして、この情報化社会の中で、自分にとって最も役に立つ考えや役に立つ情報は何か?そして、どんな情報を『正』として取り入れていくかは、他の誰でもない自らが取り入れる、取り入れないを選択しなければなりません。
そこで重要なこととは、やはり心理なのかもしれません。
心理を学ぶということは、ブレない力を身に付けることや情報を精査し、情報を整理し、人と自分のコミュニケーション方法を学ぶということに大きく寄与できるとは思っています。
心理と聞くと避ける、心理を学ぶことに否定的な方もいらっしゃるかもしれませんが、その学びの最もな有効性は、他の何にも影響を受けずに自らの意志を整えて、他の情報に惑わされずに生きていく力を身に付けてくれるということかもしれません。
以上、今回は、『あらゆる情報を精査し、その中で自分を信じる意志を身に付ける方法とは~ブライアン・ミューレンの研究から学ぶ~』でした。
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