【リーダーが最低限押さえておきたいリーダーシップの理論】+さらに押さえるべき重要な部分について~ポール・ハーシーとケネス・ブランチャード提唱『SL理論』~

学生から社会へ出て、晴れて社会人となり、そして社会人として同じ組織に在職していると、必ず通る道であろう『リーダー』という立場

今回は、大小関わらず、『リーダー』という立場に立っている人が必ず押さえておくべき理論【SL理論】について紹介をし、自らが思うリーダーとは何かについてブログにしたいと思います。

まず、押さえておくべき理論【SL理論】について

この理論は、1969年、アメリカのポール・ハーシーケネス・ブランチャードによって提唱されました。

ポール・ハーシー:カルフォルニア・アメリカ大学院教授を務めた行動科学者
ケネス・ブランチャード:マサチューセッツ大学教授を務めた組織心理学者

この2人によって提唱された理論です。

SLが意味しているものとは?

S:Situational(シチュエーショナル)=状況的な
L:Leadership(リーダーシップ)  =リーダーシップ

これが意味していることは、状況対応型リーダーシップということ

具体的には、メンバーの状況によって、効果的なリーダーシップのあり方は変わるという考えです。

SL理論】の内容は?

大きく4つの段階に分かれています。

1.教示型リーダーシップ:メンバーの成熟度低い⇒手をかけて教える

2.指導型リーダーシップ:メンバーの成熟度少低⇒アドバイス+フォロー

3.支持型リーダーシップ:メンバーの成熟度小高⇒任せつつ支える

4.委任型リーダーシップ:メンバーの成熟度高い⇒権限は与えて自分は引く

ざっくりと上記の4つの段階に分かれているとのことです。

※参考文献:心理学のすべてが分かる本_科学雑学研究倶楽部編

これらは明文化されると、その通りだなと思える内容ではないでしょうか?

つまり最初はしっかり手をかけて教えて、徐々に自立への導いていくということが4つの段階にされているのではないかと思います。

そして、この理論をまずは頭に入れ、最初は、教育に時間とエネルギーをしっかりと注ぎ、次は自立へと導いていくためのエネルギーをシフトさせていくということです。

特に、自分だったらこうするとか、普通はこうだろう、とか自分と他人を比べやすい人は要注意で、部下は人それぞれでそれに合ったペースで導いていく必要があるということも念頭に置いて、リーダーシップを発揮していく必要があります。

また、さらに【SL理論】にプラスしておきたい考えがあります。

それは、リーダーされる側の人の特徴が何かということです。

人は、自立して動ける人もいますが、指示を好む人もいます。

両者の違いは、指示されなくても動けるか?指示されなければ動かない(動けない)です。

そして、自立を好む人は、指示を嫌い、指示されるを好む人は、指示を好みます。

しかし、状況によって変わってくることは確かなことです。

基本的な構造としては、自立は自由を好み、指示を好む人は安心を好みます。

ですから、そんな2パターンを持っている部下もいるということも頭に入れ、リーダーシップを発揮する必要があります。

具体的は、彼らをどうコントロールしていくのか?

それが真のリーダーとしての腕の見せ所でしょう。

そして、人は基本的には変わらないということも頭に入れ、どうすれば、リーダーとして部下を善導していけるか?

それらのヒントは、人間としての心の反応を知ることをオススメします。

自立的な人は、普段から何を好むのか?

指示待ちの人は、何を好んでいるのか?

その好みに合わせた指導の仕方によって、行動は変わります。

自立の裏にあるもの、指示待ちの裏にあるものは?

それらに反応させるには?

という心理を解読し、その行動を律していけるかがリーダーとしての人間力を上げていけるのではないかと思います。

以上、今回は【リーダーが最低限押さえておきたいリーダーシップの理論】+さらに押さえるべき重要な部分について~ポール・ハーシーとケネス・ブランチャード提唱『SL理論』~でした。

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