人はなぜブレてしまうのでしょうか?
ある目標があり、それを絶対にやると決断して、心に決めたはずなのに、なぜかやらずに終わってしまう。
そういった経験はありませんか?
2019年になり、もうすでに10日が過ぎました。
年始に掲げた目標は、何でしょうか?
目標を掲げた人もいるでしょうし、目標なんて掲げていない人もいるでしょう。
私もよく年始に目標を掲げて、それを達成すべく努力をしてきました。
しかし、往々にして人はその目標のことをいつの間にか忘れてしまい、そしてまた新しい年を迎えてしまいます。
さてなぜ人は自分が掲げた目標であったり、自分の意志など、すぐにブレてしまうのでしょうか?
ブレる原因はどこにあるのでしょうか?
今回は、そんな人はなぜブレてしまうのか?その対処方法はあるのか?についてブログにしたいと思います。
まず問題の『ブレる』ということに関して、分析していきます。
『ブレる』ということを、他の解釈で言葉にすると、
意志を変える、決断したことを変更する、自分の想いを変更するなどといった表現に変えることができるのではないでしょうか?
つまりこれをどんな人がブレやすいのか?で解説すると、
自分ではなく他を優先しやすい人
人のことを過度に気にしやすい人
選択肢をたくさん持ちたい人
細かいことがやたら気になる人
優しい人
自信がない人
ざっと挙げると以上のような特徴があると思います。
なぜこんな人がブレやすいのか?
自分ではなく他を優先しやすい人
他を優先しやすい人は、普段から自分の意志を貫いていません。
他の意見を尊重し、他の意見に合わせて生活しています。
重要な決断であったり、自分でしか下せない決断は、他の意見を聞いてやっと決断をしています。
つまり自分の意見と人の意見を合わせた上で決断を下しています。
ですから、数学的に公式にすると、
『自分の意見』+『人の意見』=『決断』となります。
表現を変えると、
『自分の意見』=『決断』ー『人の意見』となりますね。
これをシンプルに考えると、自分の意見は、人の意見によって弱められてしまいます。
ある決断を自分1人で決めることができる場合は、
『自分の意見』=『決断』となります。
決断の仕方が良いか悪いかは別の問題として、自分1人で決断できる場合と他の意見を合わせた決断を下す時では、自分の意見の力が弱くなる傾向にあります。
これは、【社会的手抜き】と言われている心理学の実験でもあるとおり(1913年に、ドイツのリンゲルマンという農学者が綱引きでの牽引力を測定する実験)「集団で作業を行う場合、メンバーの人数が増えれば増えるほど1人あたりの貢献度が低下する」
つまりある決断は、沢山の人数の意見を集めれば集めるほど、その1つ1つの意見というものの貢献度は低下します。
これに対し、自分1人で下した決断は、他の誰のせいにもできないために、重要度が増してくる訳です。
しかし自分1人で下した決断でさえもブレてしまうことがあるでしょう。
例えば、禁煙や禁酒を自分自身で決めた時など、
そして、一度確固たる意志で決めた禁煙や禁酒も3日坊主で終わることが多々あるのではないでしょうか?
ではなぜ1人で下した確固たる決断でさえもブレてしまうのでしょうか?
そこには、選択肢が他にあることに原因があります。
つまり他に選べる手段があるということです。
選択肢があればあるほど、あれがいいこれがいいという結果を生み出します。
禁煙の場合、
タバコを買うお金、タバコを吸える灰皿、タバコを吸う仲間など
これらはタバコを吸うという行動を誘引する選択肢です。
禁煙の場合は、そのような選択肢がなくなれば次第にタバコを吸わなくてもいいという判断ができるようになります。
しかし、禁煙や禁酒の場合ではなく、
1つの選択をする上でたくさん情報があった方がいい場合もありますね。
例えば、一軒家を購入したり、車を買ったりする時、そんな時にはたくさんの情報が必要でしょう。
しかし、あそこがいい、ここがいいと調べれば調べるほど、訳が分からなくなることはありませんか?
その結果、何が欲しいのか分からなくなり、よく考えて購入したけど、実は欲しかったのかどうかさえも自分に問いかけるようになってしまいます。
これに対して、どうしても家を買う必要が出た場合に、あれこれ考えずに買った時の方が、後々自分の決断に対して後悔などなくなるものです。
つまり人は選択肢を持てば持つほど、後悔しやすくなり、その決断を鈍らせているということです。
重大な決断を下す時は、本当に考えて決断すべきでしょうが、その結果、生じることは後悔を生みやすく、過去に執着しやすくなるということです。
そして自分自身が本当に正しかったのだろうか?と自問自答し、自分の決断に自信が持てなくなってしまいます。
ではどうすれば、自分の決断に自信を持ちブレずに毎日を過ごしていけるのでしょうか?
まず、最初に言った話から振り返ると、
人の意見を集めれば集めるほどブレやすくなる理屈から、
人の意見を参考にするけど、自分の意見をより多く当てはめていく作業を行なってください。
例えば、会社の同僚などでランチに行く時は、いつも同僚が行きたいところに行くのではなく、たまには同僚からこう声をかけられるときがあると思います。「今日はどこでご飯食べようか?◯◯さん、たまには◯◯さんが決めてよ!」と問われた時に、自分の意見を言ってみることです。
いつも人の意見に従っていることに慣れてしまうと、自分の意志を貫く習慣がなくなります。
そのため、人にばかり合わせていくので、自分のことさえも自分で決める決断ができなくなってくるのです。
まずは、自分の意見を少しずつ表現していきましょう。
そうすることによって、あなたは自信を回復します。大丈夫です。
その他に例えば、自分1人でご飯を食べるときも、あらかじめ今日の夜は牛丼にすると決めておいて、本当に牛丼を食べるようにしてください。
自分が決めた毎日できることを少しずつ継続していくことで、本来の自分が持っていた自分に対する信頼を取り戻すことができます。
必ず取り戻すことができます。
まずは、自分にできるチョー簡単なできることを決めて、それを必ずやるようにトレーニングしてください。
本当に簡単なことでいいですし、最初は好きなことでいいです。
今日は帰ったら必ず借りた映画を見よう。
今日は夜、お風呂に入って、好きな音楽を聴こう。
自分が決めた小さなできることを積み重ねてください。
そうすれば、自分に対する信頼を取り戻し、自分に自信をつけていけるのです。
誰でもできる簡単なトレーニング方法です。
あなたにもできます。
そして毎日のその積み重ねにより、自分の意志をブレずに行動できるようになります。
このブログを通して、少しでも読者様のためになれればうれしく思います。
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